テント ドッペルギャンガー ウルトラライトリラックステント T2−163 その2(実戦編)


DOPPELGANGER T2-163

ペグを打って設営する

DOPPELGANGER T2-163
 ペグは思ったよりヤワだったが価格並みか。


DOPPELGANGER T2-163
 バンドックに比べると天井にフックが無いのが惜しい。


DOPPELGANGER T2-163
 このキャンプツーリングがジェベルのラストランになった。


 年内の実戦は無理だと諦めていたのだが、mixiのネットコミュニティでキャンプツーリングイベントが立ちあがったので参加した。場所は大井川の中腹で10/31〜11/1だから、かなりの寒さが予想された。なので装備は十分にした。予めフライシートとインナーの露わになる部分は防水スプレー缶を噴いたが、2缶では足りずに3.5缶は必要となった。

 ペグを刺してちゃんと設営するのは初めてである。雨は降らなさそうだったが風はあった。特に新東名で島田金谷ICに向かう途中では時折強い横風を受けて操舵を修正するほどだった。なので風には万全の対策をしなけれならない。ウルトラライトリラックステントはバンドックのツーリングドームテントBDK−17と違って8角形になるので耐風や対降雨には強いと思う。さらに2本のロープで補強ができたが、それは使わなかった。夕暮れになって風が止んできたのだ。

 イメージカラーのパープルに塗られたポールを組み立てる。前回のコンテンツでジェラルミンではないかと書いたポールなのだが、多分アルミだろう。今どきのテントとしては珍しい安普請さだ。というのは、たった2回の仮設置だけなのにポールの中ほどが軽く曲がっていたのだ。どうも耐久性がイマイチな気がする。フライシートやインナーの質はしっかりしているので残念である。これが1.2万円のテントの限界かもしれないな。

 ウルトラライトリラックステントのペグは一般的な安テントに付いてくる釘状のモノではなく、板をL字状に曲げた本格的なモノだった。イメージカラーのパープルで塗装(メッキ?)していて綺麗である。強度はそこそこあるようだが、やはり別売りのちゃんとしたものに比べると弱いようで1本は先が石に当たったのか頭を曲げてしまった。L字状の板のタイプは打ちやすいが頭が変形しやすく、変形したら元に戻らない。もっとも、釘状の物もテント付属のものは強くはないが、ヘッドがある程度曲がっても直る場合もあるし、多少の変形は使用に耐える。どちらが有利とは断言しかねるが痛し痒しだろう。

 室内に入ると広さは、今までのツーリングドームテントBDK−17よりも1.5〜1.8倍は広い。これなら非常時に妻と二人でなんとか寝れるだろう。しかし、ポールの耐久度からしてキャンプツーリングというハードな用途にはそれほど持たない気がするな。思い切って5200円のツーリングドームテントBDK−17を買い直しても良いが、何度か実戦を経験してから考えることにする。非常用に常備して置く分には問題なさそうだ。

 四隅に小物入れがあるのは凄く便利。携帯電話やメガネ、単車のキーなど入れたいものは沢山ある。逆にツーリングドームテントBDK−17にあってウルトラライトリラックステントに無いのが天上のフックで、これがあったのでランタンを吊るすには便利だった。ナイロンのリングはあるのでカラビナと組み合わせてランタンを吊るせないこともないが、ちょっと不便。それと独特なティアドロップ型の入り口はやっぱり不便だった。これはツーリングドームテントBDK−17のような一般的なD型の方が便利。出入りに不自然な姿勢になるし、入り口の隅々にある用途不明のナイロンのリングにファスナーが引っかかって不愉快。酔っぱらった時に足を引っかけそうだし、夏場に虫が入らないように速やかに出入りするときに不便そうだ。それにメッシュ地を覆うインナーシートの部分を畳んで引っかけるところが無いので、常に中央にダラッとぶら下がることになる。見て愉快じゃないし、夏場は風通しの邪魔になって鬱陶しそうだ。ツーリングドームテントBDK−17はメッシュの素材のクオリティが落ちるので、これはこれで問題が無いわけではないのだが、ウルトラライトリラックステントは素材や裁縫は満足なのだが変なデザインで損をしている。

 いずれにしろ10年も使うつもりはない。大事に使って3年程度の代物だろうか。思ったよりポールが丈夫なら5年は行けるかもしれない。テントに愛着があって10年は使いたい方は避けた方がイイだろうな。それはツーリングドームテントBDK−17も同じことだ。

              ☆          ☆

 ところで、問題はテントではない。気温はかなり下がったが、十分な厚着を用意したので夜も快適に寝れた。それよりも肝心な単車がどうもダメみたいなのだ。約20年落ちのジェベル250XCのリアサスが完全に抜けてしまってばバネだけで走っている状態なのである。まっすぐ走っていてもギャップを踏むと挙動が収まらないし、リーンしている時だとかなり怖い思いができる。また、景気よくアクセルを開け閉めしている時には大丈夫なのだが、高速道路を一定の速度で走っているとエンジンがボコつく症状が現れたのだ。エンジンというよりは失火している感じで悪い時には90km/hから70km/h台まで一気に速度が落ちてしまう。これでは危なくて走っていられないなあ。

 帰宅後、エンジンが醒めないうちにバイク屋に行くと原因はやっぱりキャブでOHに3万円弱。サスペンションも含めると11万円くらいになりそうだ。残念だがジェベルとはサヨナラをすることにした。思えばタダで貰った物(一応、お礼で1万円お渡ししたけど)を自分で直し、北海道ツーリングを共にした単車である。北海道でバッテリーが上がったけどキック始動で乗り切ったり。実は問題はバッテリーじゃなくてジェネレーターとレギュレーターでキツイ出費をしたけど、いい思い出しかない。
 ありがとう、ジェベル!

(了:2015/11/5)

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