レガシィツーリングワゴン(4代目)について 難点編


LEGACY

 スポーツのスバルというイメージがあったが、実際ハンドルを握ってみると上品なサルーンであった。デミオであったガラガラ音やキシミは全くない、まるで市民階級が1段階上がったような快適さである。なるほど、収入が上がった方々が新車をぽんぽん買い換える気分も分かる。市内、郊外をのんびり走る分には快適だ。
 150を超えたあたりから挙動が怪しくなるのだが、これは日本の公道を走っている限りは欠点にはならないだろう。重く動作がもっさりしているのも、これは特性であって欠点ではない。思うにレガシィの欠点はコンソールパネルにあると思う。特にエアコン。これはちょっと如何な物かと思うくらいの操作性の悪さなのだ。
 エアコンのコンソールパネルはプッシュボタンを兼ねたジョグダイヤル+コマンドダイヤルの組み合わせである。エアコンのONは良いのだ。ジョグダイヤルをプッシュするとエアコンがONになる。ジョグライヤルを左右にまわすと温度設定が変わる。これは問題ない、自然なインターフェイスである。問題はOFFで、エアコンをOFFするにはジョグダイヤルから指を離して隣接するOFFボタンを押下しなければならないのである。この時、目線をフロントガラスの向こうからコンソールパネルに移動しなくてはならなくなる。極めて不便で不効率である。エアコンのOFFは2回のコマンドダイヤルのプッシュで行うべきである。そのうち、OFFボタンをコマンドダイヤルからの相対的な位置で覚えてしまうだろうけど、体が覚えなければならないというだけで失格であろう。また、このエアコンは知らない間に設定が変わっていたりするのだ。もしかしたら壊れているのであろうか?
 オーディオのボリュームボタンも左端にあって使い辛い。拙僧は手が長いので大きく姿勢を崩さずに済むが女性だって運転するだろう。以前、大徳寺氏の著書で内装のデザインは外装のデザインが出来なかった人がやるのだという主旨の記述があったのだけれど、なるほどこういうことかと納得してしまう。  あと、これは痛し痒しなのだけれどもリアシートがスライドしない上に、いまいち狭いのだ。拙僧のように子供のいない夫婦なら別段問題ないし、ラゲッジルーム広く取れる利点があるが、家族5人を乗せるとなると相当後席は辛いのではないだろうか。以前、友人が子供が出来た機会にレガシィから買い換えていたが、その気分はなんとなく分かるのである。まあ、軽自動車にもチャイルドシートが付くのだから、割り切れば何とでもなるのかもしれないけれど。

総括編に続く。


(2008/10/31)

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