紀伊半島縦断キャンプツーリング (7/11〜7/13)


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高速道路に乗る前にパッキングをチェック
相変わらずひどい荷物の量だ

 梅雨明け前の7月。たまたま梅雨の中休みの4連休を天気予報が伝えた。拙僧は盆前の能登・佐渡島キャンプツーリングを諦めていたから、前哨戦も兼ねて紀伊半島にキャンプツーリングに行くことにした。予定は2〜3泊。装備は既に7月の前半からパッケージングしてあった。もっとも、後で何かと足りないことに気づく。紀伊半島キャンプツーリングは5月にも行ったのだが、前回はとにかく走るのが目的であった。なので、今回は温泉をメインとした。何分、拙僧は一度走ると殆ど休憩せずに走ってしまう傾向にあるからな。昼飯も食べない場合が多い。そういう強行軍なツーリングは年齢的にもしんどくなったので、休憩をちょくちょく入れたツーリングにシフトするのも目的だった。今回のキャンプツーリングは湯治ツーリングなのだ
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 一日目の宿は下北山スポーツ公園キャンプ場に決めた。ここにはがクーラーと冷蔵庫、布団を完備した小型のバンガローと、最寄りの温泉チケットをパッケージした2000円のライダーズプランがあるのだ。奈良や和歌山のキャンプ場は高く、普通に1500円くらいするからかなりのお得感である。予定ではR1を三河から東名高速道路に入り、湾岸自動車道から伊勢湾岸道を経由してR25名阪国道を通って針ICで下り、後は国道沿いに南下し下北山スポーツ公園キャンプ場へ向かう。勿論、途中で温泉に入る。R168沿いには、ちょっと県道に入ったところに温泉があるのだ。格別、急ぐ必要もないので出発は10:30くらいだった。
 R1は意外と空いていた。日曜日だったので大型トラックが少なかったのかもしれない。伊勢湾岸動まではスムーズに進行できたが、四日市からは時折混雑するようになった。それでも渋滞といったほどではなく、あっさりとR25名阪国道まで着くことができた。新兵器のETC車載器により休日割引を単車では初めて経験したが、高速道路料金は1300円台だった。安い、もっと紀伊半島は積極的に訪れてもイイな。もっとも、R25名阪国道の針ICは思ったよりも遠く、難渋はした。ちなみに御在所SAで給油したが、やっぱり大して休憩せず出発してしまたった。針ICを降りるとR369からR340に乗り継ぎ、R168へと南進するだけだった。しかし、拙僧は今回も道を間違えてしまう。いつの間にかR166を西進し、橿原に向かっていた。思えば前回の紀伊半島にキャンプツーリングでも避けたかった橿原に入り込んでしまった。橿原は拙僧に恨みでもあるのだろうか。仕方がないので県道37を南下することにした。しかし、なかなか県道37に左折する道路標識が見えない。そろそろ出発から1.5時間ほど経過しているのでコンビニで小休止することにした。すると、脇の道に県道37を示す小さな道路標識を見つけた。拙僧はたまたまコンビニに立ち寄ったので発見することができたが、そうでなければ確実に見落としていただろう。とにかく、橿原は拙僧を困難に導きたいようだ。

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 これが初稼働する秘密兵器のETC車載器だ。


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 とても小さな県道37を示す道路標識。


 県道37は当初こそ2車線だったが、速やかに1車線に変わる。時折、四輪と単車がすれ違うのも困難な道幅があった。それでも、ちょいちょい四輪を抜いたのだが、運悪く大型トレーラートラックが道を塞ぐ。これがわざと幅寄せをしているとしか思えなかった。なので、かなり強引に抜いたが南側は再び2車線になったので、別に強引に抜くことは無かった。こういうこらえ性の無いところが拙僧の器の小ささを表しているな。R169にはあっさりと合流できた。後は東進すれば本来のスケジュールに戻ることができる。時折四輪を発見したが即時迎撃してペースを上げて南進する。途中、本来の目的の一つである「一気に走りすぎない」を思い出したので大滝ダムに向かったが、やっぱり男一人でダムを眺めていてもつまらないので再び南進の人になった。いずれにしろ県道224を見付けたら左折し、入之派温泉に向かうのだ。
 県道は時折1車線の狭くタイトなコーナーになるが、対向車に注意すれば不安な道ではなかった。しばらく走ると入之派温泉にたどり着いた。
 日曜日ということもあって多くの単車と四輪が駐車していた。本来の駐車場が少ないので路上駐車が多かった。単車なら問題ないだろうが、四輪だと適当なスペースを確保するのに難儀するだろう。ツーリングマップルには日帰り温泉800円と書いてあったが、実際には700円だった。もっとも、コインロッカーが有料だったので100円を払う。拙僧は100円で安全をケチりたくないので貴重品はコインロッカーに入れることにする。早速、かけ湯を済ませて露天風呂へ向かう。拙僧は断然、露天風呂派なのだ。湯は茶濁していていかにも効きそうである。炭酸重曹泉とのことだったが炭酸感は無かった。もっとも、サイダーのような炭酸泉はないのだろう。湯はぬるく、カラスの行水の拙僧でも長く入ることができた。もっとも、長湯しすぎる方が多いようで浴室内には湯あたりを注意する看板を複数見かけた。体を洗い、再び露天風呂に入る。実にいい気分だ。いつもなら15分くらいで出てしまう拙僧だが、30分近く体を休めた。
 再び単車の人となった拙僧はきた道と逆の方向へ向かった、地図上では湖沿いに県道224を一周できるはずなのだ。このとき出発時に致命的なミスをやらかしてしまうのだが、それは次の温泉まで気づかない。途中、工事中の看板を発見するのだが、県道224の道路標識がガードレールに貼ってあるので先に進む。とはいえ、どんどんと山奥に入り、路面に砂が浮くようになって一部区間はダートになっていた。これはどう考えても怪しい。やがて道はY字路に至り、拙僧は路面のマシな右側を選んだ。路面は時折大きなギャップがあり、中央部には小石が転がるのの、比較的整備した舗装路だった。しかし、案の定道は行き止まりになった。考えてみれば途中の工事中の通行止めが湖を周回する県道224だったのだろう。仕方がないので、来た道を渋々戻った。

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 途中に寄った大滝ダム。
 特筆すべきことは無い。


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 これが入之派温泉「山鳩湯」。


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 辺りは少なくない路上駐車の単車や四輪が。


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 思えばこの通行止めが湖を周回する県道224だった。


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 道はますます辺鄙になっていくのだが、拙僧は多少のダートは気にもしないし、それが仇となって間違えた道を進んでしまう。


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 それで、やっぱり行き止まりになってしまうのだ。


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 しかし、清流は美しく涼しかった。
 暫くノーxルで涼しさを楽しむ。


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 一応、大追ダムで記念撮影。


 再びR169に戻る。ループ橋を渡って新伯母峯トンネルを抜けた。ちなみに拙僧はループ橋は苦手である。どこまで単車を倒していいのかわからなくなってしまうからだ。そうはいってもタンクローリーを抜いて快走する。R169はところどころで道路工事を行っており、一時停止を迫られた。ふと気づくと後ろにスポーツタイプの単車が控えていた。R169は新伯母峯トンネルを抜けると豪快なワイディングが続き、単車趣味冥利に尽きる。スポーツタイプの単車の走りに興味があってキャンプ道具を満載したR−1Zを軽く抜いてくれるのかと思ったが、コーナーをいくつかパスすると後方にスポーツタイプの単車は見えなくなった。当然のことながら、誰でも命を張って走るわけではない。
 やがて県道226へ左折する道路標識を発見し左折する。県道226は狭いコーナーが続き、慣れない方だと疲れてしまうかもしれない。ツーリングマップルに「関西の秘湯」と書いてあるのも頷ける。しかし、意外とブラインドコーナーは少なく見通しがいいので、道の狭さに比べて走るのは楽だった。とはいえ基本的には一車線のくねくね道なのでいきなり四輪に出くわす可能性は高い。それにしても、こういう道で四輪同士が対向車として現われたらどうするんだろう。
 北山峡温泉は建屋も新しく、清潔な感じだった。流石に日曜とはいえ駐車してある四輪の数は少なく、単車はリッタークラスのスポーツ車が2台だけだった。ここでトラブルに気づく。さっきの入之波温泉で温泉キットが入ったバックを忘れてしまったのだ。取りに引き返すとなると、すっ飛ばしても1時間くらいかかってしまう。既に時刻は15:30を回っており、下北山スポーツ公園キャンプ場につくのが17:00を過ぎてしまうかもしれない。管理人の方から17:00を過ぎそうなら連絡をするように伺っていたのだ。中にはシャンプーや石鹸の他に化粧水と1日分の着替えが入っているのだ。無くなると惜しいが、ここは日本だし明日引き返しても残っているのに期待できる。この際、可能性にかけて本日中に引き返すのは諦めた。
 700円を支払いコインロッカーに財布と携帯電話、iPadを入れる。ここのコインロッカーは100円が戻ってくるのでリーズナブルだ。 早速、かけ湯をして露天風呂に入る。湯はちょっと熱かった。湯は少し濁っていて硫黄臭が気分を落ち着かせる。何度か体を冷やして再び入泉し十分楽しんだ。
 

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 北山挟小処温泉。


 温泉でゆっくりできたが、そろそろ疲労が隠しきれなくなった。特にクラッチを握る左手の疲れが無視できない。R169に戻り南進する。出発時には15:30には下北山スポーツ公園キャンプ場に着くのではと思っていたのだが、どうやら16:00くらいになりそうだ。そこそこのペースで走り、下北山スポーツ公園キャンプ場に着いた。その前にコンビニでフェイスタオルを1枚購入した。なんていったって温泉キットを忘れてしまったからな。
 管理棟でチェックイン。清潔なシーツとゴミ袋を受け取って支払いを済ませる。そして無料の温泉チケットを頂いた。下北山スポーツ公園キャンプ場は敷地内に温泉があるのだ。早速、温泉に向かう。下北山温泉は無色透明で、イカにも町営管理した温泉だったが、それなりにぬるり感があって温泉として楽しめる。ちょっとしたトラブルが発生したのが、無料チケットを貰ったのを忘れていて、新たにチケットを買ってしまったのだ。事情を離すと管理人の叔父さんが600円を返してくれた。親切だなあ。本日、3回目の温泉でちょっと湯あたりしていたので、体を洗って早めに出た。
 後は食材をコンビニで買ってバンガローに向かうのみである。コンビニには大したものは無かったのだが、とにかく、ちくわと500mlのビール2本と生ハム、翌日の為に野菜ジュースを買った。ライダーズプランのバンガローは下北山スポーツ公園キャンプ場の敷地から少し離れたところにあるのだが、過去にも利用したのでスムーズに到着した。
 

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 快適なバンガロー。


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 ラジエターにはアブが刺さっていた。


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 眼下に下北山ダムの湖を望む。


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 相変わらず2stオイルの減りはエゲツナイ。


 バンガローに着いて荷物を解くと、一番最初にやらなければならないのは米を砥ぐことだ。米をうまく炊く秘訣は十分に砥いだ米を水にさらすことなのである。米を砥ぐ理由はも一つあって、2stオイルの補充をしなければならないのだ。R1−Zの2stオイルの注入口はシート下にあるのだが、拙僧の場合は振り分けバックを外さなければならない。その振り分けバックの裏側がマフラーから吐出した排気2stオイルでべたべたに汚れているのである。これを腕を汚さずに外すのは極めて難しいのだ。今回も散々汚れた。汚れた手で米を砥ぐのは抵抗がある。R1−Zの2stオイルの減りはエゲツなく、今日1日の400km程度の移動で0.5Lのヤマハオートルブを消費した。1週間から10日は走る能登・佐渡島ツーリングで、どの程度予備オイルを積載しなければならないのかを考えると気が遠くなる。
 荷物を解くときからビールは始めていたが、夕食を食べる前に1本は空けてしまった。暑かったからなあ。しかし、今の時期は湿気もそれ程でもないので8月のツーリングを思うと気が重くなる。ならば止めてしまえばいいのだが、そこはへそ曲がりの単車乗りだからじっとできないのだ。布団を敷いてクーラーをかけ、18:00頃までiPadでラジオを聞きながら仮眠するとディナーの準備を始めた。といっても、今日のメニューは炊いた米とサバ缶、それにビールにワインに生ハムである。米は首尾よく炊けてサバ缶で食す。小型のマグカップ1杯分の米を炊き、コッヘル一杯になったご飯を半分食べて、半分は翌朝に食べるのが拙僧の慣習だ。疲れもあってサバ缶をおかずにしたご飯は終了し、バンガローに戻る。空調を期待しているのもあるが、虫が寄ってくるのが好ましくない。既にあちこち蚊に刺されているのだが、虫刺されの薬が空なことにバンガローに着いたときに気づいた。虫よけスプレーは持参したのだが、あまり効いたふうではない。いつもは忘れないサンダルも忘れたし、今回はパッケージングは速かったが、何かと忘れ物が多かった。能登・佐渡島ツーリングは盆明けに順延したが、装備のチェックは厳重にしないとな。
 妻には20:00頃に電話をした。ビールは速やかに空になったが、持参のペットボトルに分けたワインを生ハムをつまみにだらだら飲む。気づくと23:00を過ぎていた。なんだかバンガローは快適だし、ここはリーズナブルだから連泊することにした。
 

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 朝食は昨夜の残りめしにレトルトのカレー、そして野菜ジュースだ。


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 入之波温泉には、拙僧の忘れた温泉キットのバックが金網に吊るしてあった。
 日本ブラボーである。


 下北山スポーツ公園キャンプ場のライダーズプランのチェックアウトは11:00だから、だらだらと過ごすことができる。しかし、今日は入之波温泉に忘れた温泉キットを探しに戻らなければだし、難関酷道のR425を通ってR168に抜けなければなので、そこそこ早く出発した。キャンプ場の管理棟に連泊の手続きを行うとR168を北上する。果たして忘れた温泉キットは残っていた。誰かが忘れ物に気づきやすいように金網に吊るしてくれたのですぐに見つかった。全く、日本は素敵な国である。これがxxだったら確実に無いな。R169を再び南下、下北山に帰ってくるまで1時間のロスになったが、今日はそれほど走らない予定なので大した問題ではない。本日の目標は十津川温泉と渡良瀬温泉だ。ルートはいろいろと考えたのだがR425を通ることにした。南方のR168からR169に戻る方が道は遥かに良好なのだが、やっぱり行き帰りで同じ道をたどるのは面白くない。R425は1車線の険しいタイトコーナーの連続なのだが、拙僧はそういうのは嫌いでないしな。
 

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 削った岩の壁は苔むしていた。


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 時折現れるR425のステッカーを見るたびに道を間違えないことに安心する。


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 数少ない道路標識には安堵する。


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 とはいえ、まだまだくねくね道は続く。


 R425は殆どが1車線。それもブラインドコーナーが連続してペースを上げることができない。それでも、拙僧はこの種の道は慣れているので2stオイルを滞らせることもなく、パスした。道が辺鄙なので、また道を迷ったかと不安になるのだが、ガードレールに時折R425を示すステッカーが張ってあるので安心できた。小1時間かけてR425を抜けることができた。
 R168を南下する。途中で郵便局で先日にネットオークションで落札した物件の支払いをした。いちいち、ツーリングの途中でネットオークションの支払いをするのは拙僧にはよくあることなのだ。R168はひとまず2車線なのだが、ちょっと狭く、時折集落を抜けるのでペースは落ち着く。目指すは庵の湯なのだが給油したガソリンスタンドのお爺さんは知らないようだった。地元の方が地元の温泉や観光スポットを知らないのはよくあることだ。
 ひとしきり単車を走らせるのだが、どうにも庵の湯が見つからない。庵之橋の手前でよく見たら木でできた小さなゲートを発見した。そしたら何と火曜日は休みなのである。どういうわけか、この奈良や和歌山の温泉は火曜日が休みの場合が多いのだ。ひとまず、施設の横にある飲泉を飲み、今後の行く道を考える。ここまで来たら十津川温泉に入らないのは惜しい。それに温泉施設はここだけではないだろう。ツーリングマップルで見ると県道735沿いに昴の郷という温泉があるらしいので向かうことにした。しかし、いつまで経っても温泉施設は見つからない。しかし、道沿いには十津川温泉を示す標識があるので温泉施設はあるのだろう。7km程走ったところで「滝の湯」という日帰り温泉施設を見つけた。ツーリングマップルには無いが、かなり暑いし、くねくね道をそこそこ走って疲れたので入ることにした。
 入泉料は700円だった気がするがよく覚えていない。この温泉が素晴らしいのは、階段を70段降りなければならないのだが清流の滝の脇に露天風呂の湯船があり、涼しく気分も良く快適であった。湯質はアルカリ性単純硫黄温泉なのだが、ぬるりとしていい具合である。湯がちょっと熱いが、清流沿いで涼しいので体を冷やし、再び入泉して3回は入った。体を洗って休憩室に行くとクーラーが効いていて、これまた快適である。拙僧はあんまり温泉の休憩施設は利用しないのだが、旅の疲れもあって牛乳を飲みながら1時間近く休んでしまった。
 

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 いちいちツーリング先でネットオークションの支払いをするのは日常だ。


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 なんと庵の湯は休日だった。


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 お蔭で滝の湯という良い温泉に恵まれた。


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 痛恨のダメージ。


 次は渡良瀬温泉なのだが、正直ちょっと温泉疲れした。渡良瀬温泉は十津川温泉からそれ程遠くないのだが、今回はパスすることにした。渡良瀬温泉は前回の紀伊半島にキャンプツーリングでも入ったしな。なので、R311はパスしてR169へ向かう。R169の西側は非常に整備が進んで快走できる。これで時間を稼ぐことができた。しかし、1車線のくねくね区間もあるので、神経を使う区間もある。何度か利用したおくとろ公園キャンプ場を通り過ぎて東進し、七色ダムをパスするショートカット道を北上した。この辺りでカラカラと音がするのに気付いていたのだが、しばらくほっておいた。しかし、気になるので単車を路肩において調べると、振り分けバックのフックがチェーンガードナーに挟まっていた。これが悪いことにチェーンに当たって傷をつけていたのだ。フックは食い込んでおり、とても外せる状態ではなかったので、常備しているハサミで切ることにする。心配したのはチェーンへのダメージだったが、幸いなことにダメージは殆どなかった。下北山スポーツ公園キャンプ場に戻ってきたのが既に時刻は15:30を回っており、意外とR169とR168で十津川温泉から帰ってくるのに時間がかかった。行きはR425を通って正解だったかもしれないな。再び下北山温泉の無料チケットを受け取り、温泉に向かう。今回のツーリングでは5回目の温泉で、ちょっと温泉疲れしてしまったな。しかし、良い気分転換になり満足である。高速道路と名阪国道を使えば、それ程遠くはないし。これからちょいちょい来るのもイイだろう。
 

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 下北山温泉。


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 バンガローに帰ってきた。


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 久しぶりに調理して缶詰以外のおかずを作る。


 バンガローについて一番初めにやる事は、やはり米を砥ぐことだ。そして、2stオイルの注入。今日はそれ程の距離を走ったわけではないのだが、2stオイルは昨日開けた1Lのボトルを殆ど空にしてしまった。R1−Zでツーリングするためには2日に1本のヤマハオートルブの消費を覚悟しなければならない。R1−Zで長距離ツーリングするにはロックだなあ。今日はコンビニでちくわと50mml2本のビールと500mlの1本の発泡酒、それにチョリソーを一袋買った。流石に缶詰ばかりでは飽きてしまったのだ。あとは翌日の野菜ジュースである。
 この日も薄暗くなるまでiPadでラジオを聞き、薄暗くなってから夕食の準備をする。すると、セローでやってきた方が話しかけて来た。暫く単車談議を沸かしていると、なんとこのライダーズプランは9月から値上げするそうだ。この設備で2000円は非常にリーズナブルだっただけに残念である。いくらになるのかを聞くのを忘れてしまったが、残念だなあ。今日も、やはり蚊の波状攻撃を受けてバンガローに避難する。20:00頃に妻と電話し、ちくわでビールと発泡酒をやりながらiPadを眺めているうちにすぐに23:00頃になってしまった。チェックアウトは11:00だし、ゆっくり寝るとする。

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 残りメシにレトルトのリゾットソース、野菜ジュースの豪華なモーニング。


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 さあ、渋々出発だ。


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 昼ごろに休憩を兼ねて寿がきやの台湾麺を食す。


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 案外、スムーズに御在所SAまでたどり着いた。


 10:30頃までクーラーで涼み、渋々と出発する。本当は後1泊くらいキャンプをするつもりだったが、割と疲れが取れないので帰ることにした。歳かなあ。帰りは道に迷うこともなく、首尾よくR25名阪国道の針ICにたどり着いた。次回からは迷わないことにしたいが、道を覚えているかなあ。2時間ほど走って、休憩を兼ねてコンビニでカップ麺を食した。何たって拙僧は積極的に休憩をとらないと走り続けてしまうからな。
 針ICからのR25名阪国道は平日とあってか大型トラックが多く、ウンザリした。しかし、ちょいちょいうまくすり抜けて、案外イイ具合のペースで伊勢湾岸動にたどり着いた。御在所SAでソフトクリームで栄養を補給してから三河を目指す。給油を2回して自宅に帰ったのが14:30。なんと、下北山スポーツ公園キャンプ場から4時間で自宅に着いてしまった。確かにR169にしろR370にしろ、景気よく走ったが拙僧は高速道路ではそれほど飛ばさない。なんていったって26年落ちの2st車だから回転数には気をつけるのだ。早く着いたのは殆ど休憩しないからだろう。こういうペースでツーリングをすると体が疲れてしまうから、自分のペースを制御しないといけないな。
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 今回のツーリングは盆明けの長距離ツーリングの前哨戦だった。R1−Zの燃費や2stオイルの消費量を確認したかったし、キャンプ装備も確認したかった。実際に、何かと不足していて実戦では気をつけなければならないだろう。しかし、問題は拙僧のペースである。山間道でエンジンを回すのはそれほど問題だと思っていないのだが、休憩のスペースを確保できない。結果、疲れ切ってしまう。これは自分のペースをコントロールできていないということだから、真剣に再考する必要がある。
 そうはいっても、紀伊半島は意外と近く温泉も良いので今後は気さくに行くつもりである。


(了:2016/7/26)