紀伊半島くねくねツーリング 1日目編(10/5)


CRM250R

高速道路に乗る前にパッキングをチェック。

 先週末の天気予報で東海地方が約1週間にわたって「晴のち曇り」に変わった。週末、天気が崩れるという天気予報だったので一時はツーリング先の予定を寸又峡に変更したのだが、紀伊半島縦断ツーリングの決行である。もっとも、紀伊半島の気まぐれな天気が微笑んでくれるかは神のみぞ知るだ。

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 御在所SAで給油。


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 安濃SAで給油。


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 紀伊自動車道に分かれ、奥紀伊PAでパッキングの再チェック。


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 SAのうどんも食えたものになったなあ。


 当日の三河は曇り空。時折。弱い日がさすが、あまり天気に恵まれていない。幸先が悪いのは妻を会社に送り、スズキのジェベル250XCをカーポートに出した時から始まった。フューエルコックをONにしてパッキングした荷物をまとめていると、車体の下のコンクリートにシミを発見したのだ。どうも、フューエルコックをONにするとガソリンが漏れるのだ。ジェネレータとレギュレータの交換で先週引き取ったばかりなのに、この故障は痛い。しかし、ここで諦めてなるものか。拙僧には主力直協機であるホンダのCRM250Rがある。そもそも、ジェベルの引き取りがツーリングに間に合わないと想定していたので、それなりに準備をしていたのだ。装備から外していた1l入りのガソリン予備タンク2本と500mlのペットボトルに小分けした2stオイルをメインバックに積み込んだ。足の短い2stのCRMだが、予備で2lもガソリンを積んでおけば少しは安心できるだろう。初日から一気に三河から尾鷲まで高速道路を移動しなければだが、SAが充実していないし、ここのところ街乗りしかしていないCRMの燃費も不鮮明なのだ。とにかく、ジェベルの動員を諦め、CRMにパッキングを行う。4泊5日のキャンプツーリングには大げさな装備だが、ビビリの拙僧はどうしても重装備になってしまうのだ。装備変更の手間が増えて9:30、三河の駐屯地を発する。
 出発早々、最初の右折でクラッチミートのタイミングを失敗しバランスを崩す。CRMでのキャンプツーリングは久しぶりで体が慣れていないのだ。単車を倒したら最後、立て直すのは不可能だから絶対に転ばないようにしないとな。トリップメーターは給油したてで10kmを示していた。豊明で伊勢湾岸道に乗る直前に一度給油したいものだ。ところが適当なガソリンスタンドが現れず、給油ができないままR1から伊勢湾岸道に乗ってしまう。トリップメーターは30kmを少し回っていた。三重側東名阪自動車道に入ればガソリンスタンドの入ったSAが有るだろうから、このまま進んでしまおう。天候は相変わらず雲天だが、この頃は時折明るい日差しが見えた。しばしば嫌がらせをするトラックに粉を撒きながらも、基本的には走行車線を80〜90ペセタで巡航する。給油を心配する前に御在所SAに到着。トイレを済ませて給油をする。それでも5lはガソリンが入ったからCRMにとっては少なくない消費だ。
 続いて安濃SAで給油。ここでは2lもガソリンを消耗していなかったが、とにかくチャンスが有れば給油しないとな。ここから先は紀伊自動車道に分かれ、紀伊長島から無料区間の終点である尾鷲ICまで給油ポイントは無いのだ。ガソリンが持つか不明だが行ってみるしかないな。紀伊自動車道に別れてすぐの奥紀伊PAでトイレ休憩。ついでにスナックコーナーで昼食にした。ちょっと贅沢かと思ったが、セッカチな拙僧は飯でも食べないとロクに休憩をしないしな。丁度、12:00をちょっと過ぎた時間でタイミングもよかった。妻にメールを投げてうどんを食す。伊勢のうどんなのかコシの無い麺だったが、それなりに旨かった。

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 R169でイキナリ道が狭くなる。


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 急に開けて七色ダムが現れる。


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 このトンネルに侵入するのは嫌だなあ。


 食事を終えても12:30である。出発にゴタついた割にはスンナリとした進行だな。このまま、一気に串本まで進んでしまうことも頭を過ったが、そろそろ疲労も感じているし、無理の無いペースを心がける。尾鷲北ICにはあっさり着いてR23で給油をした。大体リッター20km弱の燃費を記録している。2stのCRMとしては異例だな。やはりエコ巡航作戦が功をそうしているのだろう。尾鷲市のR42は片側2車線でそれなりのペースを維持していたが市街を出ると片側1車線になり大型車の排ガスを被ることになる。やがてR42のバイパスである熊野尾鷲道路への右折路に出ると大型車も普通車も軒並みバイパスに流れた。そうなったら拙僧はクリアになった従来道を選択し、かっ飛ばす。峠の登りは大胆なワイディング、下ると集落が点在するので四つ輪を抜くのは慎重にしないとな。高速道路よりも速いペースで四つ輪の先行を許さない。こういう時はジェベルよりもパワーとダッシュ力のあるCRMにアドバンテージがあるな。もっとも。拙僧のCRMもチェーンがそろそろ限界なので調子に乗ってばかりもいられない。妙に遅いシルバーマークの軽バンのケツにぶつかったところでR309への交差点に出る。この時点で串本まで強行する線は無くなった。予定どおりR169沿いの「おくとろ公園キャンプ場」へ向かう。
 R309は一部で1車線の狭い区間も有るものの、概ね見通しのよい2車線路で四つ輪を視界に入れることを許さず先行する。R169の交差点手前のサークルKでビール500mlx2と野菜ジュースを補給。ツーリングマップルではR169には、この先にコンビニは無いのだ。パンは自宅から持ってきたので、明日の朝食は野菜ジュースだけで十分だ。米は炊くので夕食に必要なのはビール(発泡酒)である。R169に左折すると最初だけ2車線だがいきなり1車線の素掘りのトンネルにぶつかって焦る。どうやら、この先は舗装林道のような山間道 になるらしい。250ccオフロード車に取っては望むところである。しかし、キャンプ装備のCRMの操舵は久しぶりでリズムが掴めない。ギクシャクしながら七色ダムに出る。七色ダムで撮影していたら対向車としてコンクリートミキサー車が現れた。あんなものも走るのか。ブラインドコーナーから飛び出してきたら堪らないなあ。

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 おくとろ公園キャンプ場に到着。
 メインはスポーツ施設って感じだな。


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 2stオイルの消費量にびっくりする。
 これだけの予備オイルでは全く足りないな。


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 バンドックのテントの最後の勇士。
 キャンプ場の裏は綺麗な湖だった。

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 これが有名な単車だけ走れる吊り橋。

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 怖くて拙僧は走れませんよ。

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 ここを走るのは勇気がいるなあ。

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 このカセットガス用のイワタニのストーブはデビュー戦となった。  意外とちゃんと米が焚けた。


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 今夜のディナーはレトルトの秋刀魚だ。


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 夜の来客。


 七色ダムを渡って再度素掘りのトンネルに進入する。大型車が対向車として現れないように祈る。トンネルを抜けるとすぐに2車線路に広がり胸をなでおろす。路脇の観光マップを眺めているとパニアケーストにトップケース付きのBMWのRに抜かれる。丁度いいからペースメーカーになってもらう。それにしても集落が近いのに飛ばすなあ。気を抜くと置いてかれそうになるのでペースを維持すると、危なくキャンプ場の看板を見逃すところだった。キャンプ場はテニスコートを併設しており管理棟には誰もいなかった。翌朝に料金を徴収するとのことなので勝手にテントを張る。フリーサイトはテニスコートの脇でわずかなスペースだ。中央にモニュメントが有って、余計にサイトスペースを小さくしているが、先客のLOGOSの老カップルとの目隠しになるので好都合だ。到着は14:00とちょっと早めだがいい具合に疲れているのでサッサと設営する。設営だけで1時間近くかかってしまったな。ここで不吉なニュース。なんと2stオイルを半分くらい消費していた。暫く街乗りばかりでCRMの2stオイル消費ペースを見誤っていたな。ひとまず、今回はペットボトルにコワケした分で間に有ったが、明日にはバイク屋を探す必要が有るなあ。
 キャンプ道具を展開し、米を研いだら風呂である。「おくとろ公園キャンプ場」は「おくとろ道の駅」の手前に有るのだが、隣に温泉が有るのだ。温泉の隣はコンビニ(サンクス)があるので買い物には困らない。ちなみに近くには単車が通れるというつり橋が有るのだが、路面はメッシュで渓谷が丸見えだし、かなり揺れるので渡るのは恐いだろう。拙僧は勿論引き返した。温泉はいかにも村の設備だったが、それなりに硫黄の香りを楽しんだ。600円なり。
 キャンプ場に戻ってカシオペアでレポートを書いていると管理人の女性が現れて清算をする。1080円。温泉が400円で入れるチケットを売ってくれるのだが、今更だよなあ。時刻は17:30。そろそろ暗くなってきたので炊事場の電気をつけて米を炊く。炊事場の電気はコウコウと明るいものの、肝心のフリーサイトには電灯の1本も無いのが不親切である。おかずはレトルトのサンマのポンズ煮、ビールとワインのつまみにスモークタンを齧ってディナー。妻と携帯電話で話をして寝る。

本日の走行距離:251km

 では、紀伊半島くねくねツーリング 2日目編(10/6)をご覧頂きたい。

(了:2015/10/9)