北海道ツーリング2015 8日目編(7/19)


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オタトマリの沼にて。

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 晴天の緑ヶ丘公園キャンプ場でシェラフとシェラフカバーを干す。
 メタボな我が身が悲しいなあ。


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 幸運なことに早い利尻島行きのフェリーに間に合った。
 

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 さらば礼文島。


 昨日の防寒対策が功を奏したのか、夜間は寒くはなかった。ただ、夜中の小用にポンチョを払ってシェラフとシェラフカバーのチャックを外して脱ぐのは面倒で覚悟がいたな。
 今日は朝から十分な晴天で暖かい。残飯雑炊を食べてからシェラフとポンチョを乾かす。腹積もりでは13:30のフェリーで利尻島に向かう予定だから、呑気な物だ。エマジーエンシーシートやシェラフカバーも干し、ゆっくりとストレッチをする。十分にそれらを乾かしてから出発。時刻は9:40を回っていただろうか。予定では13:30のフェリーで利尻島の鴛泊港へ向かう予定だったが、これは10:30の沓形港行きのフェリーに間にあうかもしれないな。実際、10:00にはフェリー乗り場に着いて10:30の沓形港行きののチケットを購入。結局、礼文島の「島ほっけちゃんちゃん焼き」を食べることはできなかったが、お蔭で利尻島で過ごす十分な時間が確保できた。出発するフェリーを見送るディープな礼文島のYHの方々のセレモニーはあっさりした物で、ちょっとがっかり。稚内行きだと賑わうのかもしれないな。例のスズキの125ccの女子が来るかもしれないと期待していたのだが、現れなかった。案外、礼文島のYHに肌があったのかもしれないな。

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 あっさりと利尻島に到着。
 利尻島もこんなに晴れるのは珍しいらしい。


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 これがミルピス。
 350円はちょっと高いかな。


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 利尻富士をバックに記念撮影。


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 眉倶楽部の1000円定食。
 素朴な味が楽しめる。


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 「ファミリーキャンプゆ〜に」は開けた高台にあり、遠くに鴛泊湾を望む。


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 痛恨のメインバッククラッシュ。


 40分ほどでフェリーは利尻島に到着。利尻ふれあいの湯に入りたかったのだが、入館が13:00なので後回しにする。まずは時計周りに北上して、島特産の乳酸飲料ミルピスをのむ。簡素な休憩所になっており、おばちゃんからミルピスを購入。ミルク感の強いヤクルトのような味はスッキリと悪くない。でも、350円は微妙な価格かな。とにかく腹が減ったので眉倶楽部というツーリングマップルに載っている食堂を目指す。外観が朽ち果てかけた民家なので最初は見逃してしまった。雑然とした玄関で挨拶をすると初老の親父がでてきた。どうやら旅人好きの数奇物の親父らしい。なんでもライダーハウスもやっているそうだ。食事をすれば宿泊費は無料なので、暗に薦められたのだが今日は天気がいいからキャンプだ。メニューはタコカレーと親父の勝手定食800円と1000円である。高いほうが何かいいことがあるのかと思って1000円の方を注文する。出てきた料理は本当にお母さんが作る家庭料理だった。たしかハマチの煮つけだったかなあ。800円と1000円の違いは分からないが、素朴な味を堪能した。明日はタコカレーにしよう。話好きの親父と会話をしながら食事を済ませ、キャンプ場に向かう。キャンプ場へつづく道は眉倶楽部の近くで利尻富士へ南進しながら登るみちだ。予定は温泉施設の対面にある「ファミリーキャンプゆ〜の」なのだが、見逃してしまい、終点の利尻北麓キャンプ場に着いてしまった。ここで荷物を降ろしても良かったのだが、サイトまでちょっと離れていそうなので、戻って「ゆ〜の」を探した。
 何往復化して小さい看板を見つけて側道に入る。こんな小さな看板じゃ分からないねえ。管理人が不在だったので、携帯電話にかけるとサイトはフリーでどこでも良いというので見晴らしの良い所にテントを張った。ここでハプニングである。拙僧のメインバックは20年は使っている年代もののスキーバックなのだが、片方のポケットが壊れてしまったのだ。このポケットにも多くの荷物を積めなければなので焦る。幸い、利尻島にはホームセンターがあるので、何か対策ができるだろう。これが礼文島だったらセイコーマートしか頼れない。何より走行中に壊れなくてよかった。昨日のひ弱なキャンプ場のコインランドリーでは乾かなかったTシャツとタオルをテントに括りつけて乾くのを祈る。何せ、青空の広がるスカッとした晴天だったから期待は持てるな。身軽になったら、いよいよ利尻島の周回だ。

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 急ぐ必要もないのだが、周回道を急ぐ。


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 折角のジェベルなのだから、ダートもちょっとは嗜みたいよな。


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 もっとも、オンロードタイヤだから調子に乗り過ぎるのも良くない。


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 「白い恋人の丘」のパッケージ風景。


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 仙法師御崎公園の土産物屋を縄張りとするウミネコ。


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 何故か岩のプールににアザラシが。


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 角度によって表情を変える利尻富士。


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 展望台より礼文島と利尻富士山頂を望む。


 利尻島は以外と大きく、後で確認すると周回して100km位あった。やはり早い時間帯のフェリーで着いて良かったなあ。鴛泊港で地元産業系の祭りをやっていたのだが、パスする。興味はあったが先を急がねば。壊れたスキーバックの対策も考えなければだしな。途中、利尻富士が奇麗に見える展望台で記念撮影し先を急ぐ。しばらく白いスバルのケツを眺めていたのだが、飽きたので見つけた利尻富士を登る林道に進入する。初めはフラットだったのだが、やがてガレが大きくなってきた。以外と長く、15分くらい走っていたのだが、段々荒れが大きくなってきたので引き返した。やっぱりオンロードタイヤだしねえ。ツーリングマップルには載っていないが分岐点も多く、装備がそれなりなら走りこめるだろう。勿論、撤退も勇気である。
 周回道に戻って「白い恋人」のパッケージデザインになった展望台にて撮影。さらに周回道路を進む。何でもアザラシがいる公園があるそうなので探しながら単車を流す。途中、それらしい看板が見えたので左折すると、仙法志御崎公園にたどり着いた。ここでもバフンウニが1個500円で食べられたのだが、流石にウニは沢山食べたのでスルーした。海岸沿いに四角いプールを設置しており、確かにアザラシがいた。なるほど実際に見ると可愛いモノである。何でも旭川動物園から借りているらしい。ちなみに売店の前に人に懐いた海ネコが1羽いるのだが、これもプチ有名だそうだ。
 更に道を急ぐ。ハイペースなのは壊れたバックの対策をホームセンターで行うため、店が閉まる前に戻りたかったのだ。公園から北上すると沓形港の利尻ふれあいの湯にたどり着のだが、その前に見返台公園展望台の看板を見つけてしまう。行くのは明日に順延しても良いのだがキャンプ場から来た道を引き返すのはしゃくだ。時計は16:00だったが、温泉に浸かってもホームセンターの閉店までには間にあうだろう。拙僧はカラスの行水だしな。展望台へ単車を向ける。9kmだというからそこそこの距離だ。開けた直線路は、やがて狭い1車線の林間路になる。勾配は空荷のジェベルでは問題にならないが、対向車がブラインドカーブから飛び出してくると厄介なのでペースは慎重だ。駐車場まで着くと展望台までは更に急勾配を10分歩かなければならない。しかし、ここまで来ては引き返せないな。息を荒らしながら勾配を登る。考えてみればライダーズジャケットは置いてくるべきだった。やがて礼文島を望むデッキが現れる。ただ、それだけの話なのだが行ってみなければ話のネタにもならないからな。その後、利尻ふれあいの湯に入る。料金は550円也。湯は微炭酸で茶色く濁っており、いかにも貴重な温泉だった。長湯はしなかったが十分楽しめたので、キャンプ場近くの温泉には入らなかった。

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 クラッシュしたメインバックのポケットを工具バックで補う。


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 本日のディナー。


 さて、壊れたメインバックのリカバリーである。代わりになるような大きなバックはなかった。なので幅広の工具バックを2つ買う。これはフックを引っ掻ける環が二つついているのでカラビナで吊るす事ができそうだ。更にカラビナを4つとゴムバンドを2本購入した。実は2日目に十字のストラップがちぎれていたので荷物のホールディングにも不安があったのだ。これと従来のストラップを組みあわせれば、バックの二つくらい高速走行に耐えるだろう。キャンプ場に戻ったらTシャツもタオルも乾いていて助かった。もっとも、メインバックに入れていたインスタント麺2つがカラスにやられていた。あいつらはファスナーを開けやがるのだ。まったく畜生め。
 このキャンプ場の良い点は何といってもシャワートイレなのだ。ちゃんとゴミも捨てれるので、拙僧などはそれだけでも500円払っても良いな。おまけに前のキャンパーが残したガスカートリッジをただでくれるのだ。拙僧も予備でキャンガスのトーチを持ってきたので、キャンガスの背の低いタンクを1つ頂くことにした。ところがガスは残っているらしいのに肝心のトーチの火が点かないのだ。どうも着火部が壊れているらしい。この種のガスストーブは着火部が壊れると全く使い物にならない。ライターで火を点ける事もできないのだ。残念ながらトーチは捨てるしかないな。キャンガスのタンクは、そのまま頂くことにした。今更、キャンガスのトーチを買うのもアホらしいとお考えかもしれないが、家にはキャンガスのタンクが2つはあるから簡単には切り替えることができない。キャンガスのランタンもあるしな。実はホワイトガソリンの消費が思ったよりも激しいので、ガスストーブの併用を検討していたのだ。もっとも、この日の夕食はセイコーマートの100円の焼きうどんと貝ひもサラダ、それにビールとワインだけなので火を使わなかった。流石にキャンプ場にコンセントが無かったので、携帯のバッテリーも不安で妻と手短かに話して寝る。拙僧のガラケーは年代物で1日もするとバッテリーが簡単にエンプティになってしまうのだ。拙僧が昼間、テントを張った時には空いていたキャンプ場はそこそこ埋まっていてファミリーの他、自転車者とハイカーが多く、単車は拙僧だけだった。

走行距離:105km

 では、北海道ツーリング2015 9日目編(7/20)をご覧頂きたい。


(了:2015/9/1)