ビート一筋で車生活を送っていた拙僧夫婦にとっては、デミオへの装備改変は革命的なものであった。シートを倒して寝る事が出来る。リアウィンドウにワイパーがついている。米10kgを買っても、おかずを買うスペースに困らない。etc、etc...。デミオと言う車は、出来としてはコンパクトだがぱっとしない安車なのだが、そのパッケージングデザインが絶妙で、荷物を積むのには困らない。車にステイタスを求めず、アウトドアーやらDIYに方向性を向いている拙僧夫婦にとっては具合の良い物であった。だが、そのコンパクトなパッケージングがネガティブに現れてしまった事がある。リアシートをたたむとそれが障害物となり、フロントシートのリクライニング、及びスライディングに制限を受けてしまうのだ。思い起こせば、ビートと言う車は旧規格の軽自動車とは言え、ツーシーターに割り切った設計の恩赦でドライビングポジションは(少なくてもドライバー側は)余裕があった。成る程、スパシオに横付けして眺めると、車体サイズはさほど変わらないのに、リアシートのゆとりは明らかに敵わない。とは言え、拙僧が「穏やかなヒモ」状態である現状、+20万のローンで一クラス上の快適性を求める事もままなろう筈もない。そこで、殆ど使う機会の無いリアシートの撤去を思い立った。何れにしろ、モバイクが常時積載状態にあるため、リアシートの展開は不可能なのだ。


 まずは一番初めに目に付くナットを外す。既にリアシートのクッションは、フロントシートとの圧迫で少々歪んでいた。
 ナットが硬のでエクステンションハンドルを使用。



 更にカーペットを剥がし、隠れたナットを外す。


 次にリアシート下に隠れたボルトを外す。


 これが、そのボルト。


 シートを外した所。


 外したシート(重い)。



 シートは何とかロッカールームに入りました。


 久々の充分なリクライニング。腰痛防止クッションが涙と笑いを誘う・・・。


 広々としたリアカーゴルーム。ブラボー。


 怖い位にぴったりと収まるモバイク。
ハラショー。


 横から見たところ。ハレルヤ。

 最近、妻から運転が荒い事を指摘されていた。特に発信時のギクシャクや唐突さについてだ。これがシートポジションを改める事によって大幅に改良する事が出来た。やはり、窮屈なボジションにて微妙なアクセルワークが妨げられていたようだった。初めは眉を顰めていた妻も現在は満足しているようである。勿論、このままでは車検が通らない事は話していない。
 外したボルト・ナットはグリスを塗って、紛失防止のため元の場所に締めておいた。ここを使ってサイクルロックを設置できればと考えているのであるが、果たして・・・。

(了 2004/12/2)

FunRaid30’s同盟メニューへ戻る
「意してプラカメ拾う者なし」へ戻る

デミオ=バン化計画