モバイクとはMoblieとBikeを組み合わせた俗語である。ここで言うバイクとは所謂モータサイクルではなく、車載可能な自転車の事をさす。コンパクトで折り畳み式のような自転車を思い浮かべるが、実際の大きさはオーナーの搭載車両により異なり、相対的なものであろうと思われる。また、 拙僧はモバイクという言葉をハードウエアではなく、エンジンの力によって走る自動車と、人間の力によって走る自転車を組み合わせた趣味の世界、及びライフスタイルと考える。
 そんなモバイクに関心を持ったのは自転車つながり管理人殿のページである。丁度、ビートから旧デミオに乗り換え、荷物の詰める車の新鮮さに良い気持ちを得ている所であった。妻と、休日に公園などに出かけ二人で紅葉の下をチャリツー(*チャリンコツーリングの略)する。ブラボー、結婚してよかった。そんな妄想を繰り広げるも、拙僧は脳のお病気・・・じゃねえ神経のお病気で休職して既に2ヶ月。毎週の様に短期で国境を越え、収入を確保してくれる妻に対して「二人でチャリツーしたいからx万円捻出してくれ。」等とはとても言えず、ハードオフのジャンクコーナーで280円のキャノネットを散々いじって結局買わなかったりして、その欲求は無いものとしておったのです。
 そんな苦行を続ける拙僧に、最近ご令嬢を無事賜りなさった某Y夫妻が折り畳み自転車を貸してくれると言うのです。丁度良いタイミングで帰郷の予定があったので早速ピックアップに参上させて頂きました。物件は買ってから殆ど乗らず、専らロッカールームの主として活躍していたそうで傷少なく、センスの良い緑と赤のペア。なんでも高級な自転車だそうでイギリス製のユニットを台湾で組み立てているそうな。そう言われるとブリティッシュグリーンに見えてきたなあ。タイヤは空気が抜けてそこここに埃を被っている状態だったんだけど、素材が良いので簡単な整備で稼動状態になりそう。
 拙僧夫婦が手にすれば、どんな宝石もあっと言う間に傷だらけにしてしまうのは判りきっているので、ただで良いからと嫌がるY氏に数枚の紙幣を押し付けた。これではれてこの折り畳み自転車は我々のモバイクとして就役する事になったのだ。(勿論、これは冗談で大切にお借りします(mm。>Y氏殿)

 で、他の多彩な荷物を積み込んで故郷(秩父)から住居(愛知県岡崎市)までの一往復を完了した。すぐさまモバイクを稼動状態に・・・とは思った物の、積み込んだ冬季装備の片付けや、そもそも引っ越し時から開けてもいないアイテムの整理などに時間を割かれ、更に台風や拙僧の体調不良など重なり、モバイクに手をかける時間が確保できなかったのである。この3週間、何とかできたのはロッカールームの片付けだけ。

 それでも、これが    これになりました。

 既に11月も半ばを迎えようとしていた。このままでは紅葉どころか季節が雪になってしまう・・・。やっと体調が安定したので洗車・給油・調整とちゃちゃっとやっつけてしまう。と言ってもタイヤに空気入れて、ケーブル類にグリスアップしただけですけどねえ。


これがその有志。純日本的な田園風景にブリティッシュ・グリーン&レッドが光る。


今回使ったお道具



レンチ・ドライバー類
グリス
CRC
ワイヤーインジェクター

次回はセットアップを掲載予定。

(了 2004/11/15)

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