KDX200SR(二代目)の話
コミネ主催のエンデューロにて
傷一つ無い極上KDXの前にレースはおろかダート走行も控えようと決意する管理人であったが、親切な友人達に誘われ・・・。
初代目のKDXとは大きく異なり機関も好調であったが、燃費の悪さと高速時の疲労感は相変わらず。
右の辺鄙な林道はガードレールも無く、そこらかしこが滑落したまま修繕の後も無くかなり危険な林道であった。

紀伊半島の辺鄙な林道
紀伊半島にて
KDX200SR(二代目)のインプレッション・出会い
 初代KDXを手放して2年も経たない内に再び2stトレール車が欲しくなったのはいわゆる2st規制であった。オフロードを走行する目的にはBajaは申し分無かったが、一度「買う」と言う行為が頭に浮かんでしまうと、もう二度とあの2stの加速感が味わえないのではと不安がよぎって止まらない。財政計画を練り、そこそこの冬季賞与が残る事を算出した年末に、以前から気になっていた「安くて良い単車を探します。」がキャッチフレーズの店を訪れ、乗り出し20万円以内で程度の良い2stオフロード車を探して貰う様に依頼した。この時は別段KDXに拘っていた訳ではない。何でもこの店は海外輸出向けの中古車の中から良さそうな奴を抜き出しているそうで、一寸怪しそうな雰囲気であったが、実際には中古車に短いながらも保障を付け工賃も安く、外見とは裏腹の気さくな店長も気に入っていたのだが、その2年後に訪れたら店員も入れ替わっており、雰囲気も変わっていて何だか寂しい思い出である。
 さて年を跨いだ2週間後、早速店長から電話が入った、絶対に気に入る極上品だと言う。胸を躍らせて店に走るとそこで待っていたのは果たしてKDX200SRであった。またかと思いつつも本当に美品なのである、フロントカウルは色あせているがチャンバーやクランクケースには傷一つ無い。スプロケやブレーキディスクの消耗も見受けられず、ロード用と思われる妙なショート・ハンドルとサイレンサーが付いているが本当にダート走行はしていない様にも見えた。車両15万と言うのは当時の2st規制後の2st車高騰の中ではむしろ安い部類に入り、何よりもエンジンのコンディションが「初代目KDXのあれは何だったんだろう?」と思える程良かったのだ。リア19インチの面倒臭さは頭に残っていたが捻るアクセルに反応する排気音に参ってしまい、早々にご購入となった。
 納車後、早速日常整備を行うと今まで認識していたKDXの欠点がいかに初代目KDXの程度の悪さが原因であったかが判った。メーター・ケーブルのフロント・ホイール接続部にはカバーがあり、簡単には抜けない様になっている。エアフィルター・ボックスの三方の壁には板状のフィルターが設置してあり、騒音の軽減に役に立ってると思われた。信号待ちでエンストしない、ブレ-キング時にブレーキランプが点灯する等に一々感動すると、以前は我ながら酷い単車に乗っていたなあ。あまりにも調子が良いので、当面吊るしで乗る予定がハンドルを交換し、ブッシュガード(これは貰い物)を付けてタイヤも前後新品に交換した。初代目KDXの時は安売りの棚ずれエンデューロ・タイヤ等を履いていたのだが、ロードノイズは多いし第一危ないので二代目KDXではミシュランのラリークロスを通して使用。このタイヤはオフロードでのグリップも良い上にウェットのオンロードでもそこそこ安定的で、少々値は張るが持ちもよく、「一寸オフロードを走る込む」友人の間でも広く使用されていた物である。
 アクセルを捻ればそれこそ期待した加速が得られご満悦、2週間もエンジンをかけないと飛行機雲の様な煙を引くが、一世代前の2st車であればこんな物であろうと思われた(一寸濃かったかも)。燃費も初代目に比べれば良かったが、それでも100kmを超える前に給油のタイミングを検討しなければならない。これは八王子ICに乗る前に給油を行い、談合坂SAでの給油を怠ると甲府までの無給油による走行は冒険となってしまう事を意味する。管理人はガソリンを入れた1・5lのシグボトルを携帯する事を習慣としていた。高速走行時のビーティングは変わらず修行とも言えたが、これはKDXのユニークなオフロード性能に対する代償であるので欠点とするには至らない。嫌ならKDXを降りるべきだろう、事実、悲しい事に管理人もその轍を踏む事になる。このビーティングの為、高速走行前後に関わらず全ての外装やフレームをフィクスするボルトのストレスはまめにチェックする必要がある。その為、其々のボルトに使用する各サイズの工具を携帯するか、管理人は少なくても外装を留めるボルトに関しては一つの工具で事足りるようにボルトを交換した。
 当初はオンロードのみの運用を誓っていたのだが調子に乗ってこけてチャンバーに傷か着いたのをきっかけにオンロードの主力としても運用する。暫くの間、ビートとBajaによる併用を行っていたのだが、それぞれの稼働率の低さが謙虚になり、思い切ってBajaを処分する事にした。実際はもっとも稼働率が低かったのはビートだったのだが流石に簡単に処分する訳には行かない。機械的な信頼性も高く、思いの他キャンプも含めた多くのツーリングにも使用し、何度かレースにも参加した。
 例えビートを手放してもKDXだけは確保しておこうと一度は誓った物の、現妻に出会ってからと言うもの極端に乗らなくなり、更にカナダ移民を決意した事が決定的となり手放した。その後、帰国の決意後に買い戻そうかと思い連絡を取ったが、残念ながら既に転売された後であった。あれほど好調なKDX200SRはそう滅多に出会える物では無く、正直少々惜しい気がする。

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