ペトリ (名称不明)の作例


 今回の撮影ではニコンEMを露出計と距離計の代わりにした。その甲斐あってか露出不良やピンぼけを避ける事が出来た。画面中央を中心にもやっとしたかぶりがあるのは蛇腹の光線漏れだと思うがシャッターも少し怪しいかなあ。随分確認したつもりなのだが、やっぱりカメラのレストアと言うのは難しい物だ。実際に撮影するまで本カメラはシック判だと思っていたのだが、12枚目の撮影の後にさっさと巻き上げようと勢い良くノブを廻したら「13」と言う数字が赤窓を通り過ぎて行ったので「およっ?」と思った。実は本カメラはセミ判だったのだ。そう言えばファインダーも縦型の長方形になっているで気付きそうな物だが、「なんだか見え辛いファインダーだなあ」と思っただけで気付かなかった。いかに拙僧がいい加減に撮影に挑んでいるのかがばれてしまいますな。
 現像済のフィルムを受け取ったら、フジフィルムから「送り不良」のメッセージが同封されていた。見ると確かにコマ同士が重なっている。本カメラはセルフコッキングではないので撮影者である拙僧のミスと言う事になるが、重なっていない場所でもコマの間隔が非常にタイトなのである。ちょっとアパチュア部が大きすぎる気がする。まあ、モノクロを焼く場合には少しでも表面積が大きい方が都合が良いともいえるのだけれども。
 意外と鮮やかで緻密な描写のポジが返って来たので驚いたのだが、考えてみたらテスト撮影でいきなりベルビアを使用したので、その恩赦を頂いているようにも思えますな。逆光ではどうにもならないんだが、透過光ではそこそこ検討しているように見えるのだが、果たして?

Petri Petri
 可動式のカバーがスプール室に取り付けられている。

                  ☆                   ☆

 本作例は「エプソンフラットスキャナGT7000+透過原稿ユニット」と言う旧世紀のクラシックスキャナーでポジをPCに読み込んだ物なので柔らかい目で見て下さい。



コマ間が重なってしまったポジ。上下のフレームもぎりぎりまで使っているように見えますな。











逆光ではこの通り。

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