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オリンパス L−10について


L10


☆ジャンク度☆
グリップ部ラバー剥がれ
撮影可能




L10 L10
 広角側でも望遠側でも伸びるレンズ。


L10 L10
 操作系は右側に集中する。


L10 L10
 スライドによる電源ON。奥までスライドさせるとフラッシュがONになる。
 100円のプライスタグが眩しい。


L10
 28mmから始まる4倍ズームレンズ。


L10
 電源はCR123Aを2本。電池蓋のヒンジは不安な一体型。

 OM707でレンズ交換式一眼レフから撤退したオリンパスがその存命を託したのがレンズ一体型のオリンパスL−1であった。既に後裔機のL−2コンテンツを展開しているので御覧頂きたい。当時はこういったレンズ一体型の一眼レフやコンパクトカメラの延長線上にあるビューファインダーカメラながら高性能高倍率のレンズを搭載したブリッジカメラというジャンルが存在した。前者はチノンジェネシスやリコーミライ、後者はオリンパスIZM330やキヤノンオートボーイジェット等である。これらはコンパクトカメラとレンズ交換式AF一眼レフの間を埋める重要な位置づけであった。1990年発売のL−1が定価ベースで79000円と言うのは価値が有っただろう。但し、その後レンズ交換式AF一眼レフが普及するにつれ廃れていく。しかし、3〜4倍程度のズームレンズがオフセットされていてそれなりの露出制御が出来ればよいという需要は特に海外などで有ったようで拙僧の知る限りL−5というL−1の正常進化モデルは2002年から2005年まで発売されていたようである。2005年と言えば時代は完全にデジタルに移行していただろうから、これは天晴れな健闘と言えるのではないか。
 さて、そろそろ話題をL−10に移そう。かつてOM一桁モデルに対して普及機のOM二桁モデルが存在したようにL一桁モデルに対して普及機として位置されるようである。しかし、ただ安物なのではない。具体的に言うとボディをよりコンパクトにして携帯性を高め、代わりに若干コストダウンが見受けられる点がある。機能を見てみよう。搭載するレンズは28mmF4.5〜110mmF5.6の4倍ズーム。露出モードは5種類のプログラムAE(フルオート、ストップアクション、ポートレイト、夜景、風景)を搭載。これらは右肩にオフセットされたセンター付き十時キーによって選択する。センターがフルオートである。測光はオリンパス伝統のESP二分割。他にやはりオリンパスのアイデンティティであるスポット測光モードを備える。手元の資料によると絞り優先AEモードが存在し、その場合は中央重点測光になるらしいのだが1回の撮影ではその方法は分からず、やはり補助的に使うのであろう。拙僧はフルオートとポートレイトを多用したが、ポートレイトモードなどはよく出来ていた。


 カメラを構えて左側に位置するスライドスイッチで電源ONとなる。電源ONは2段階になっており、初めが通常、奥がフラッシュ撮影でフラッシュが立ち上がる。勝手にフラッシュが立ち上がる方式でないのでありがたい。撮影時の操作系は右肩に集中しており、殆どの撮影は5つのシーンモードで足りるだろう。L−1やL−2に比べてコンパクトになっていて撮り回しが良い。また、広角側が28mmまで広がったことで作画的にも自由が広がった。レリーズ後のレスポンスもよく安デジカメばかり使っていると気が救われる。AFは素早く動作音も控えめなのでスナップには良好だと思われる。また、望遠側もF5.6とはいえ110mmなのでそれなりに背景はボケてポートレイトにも不満は無い。
 残念なのは最短撮影距離が0.75mと長めなことだ。本カメラはその携帯性とイージーな操作性から女性が花を撮影したい場合などにも向いているので残念である。これがL−2だと望遠側が135mmで0.6mまで寄れたので接写が可能であった。また、これもコストダウンの現れだと思われるのだけれど外装が安っぽいのである。この樹脂の安っぽさはAF−1(濡れてもピカソ)の廉価版AF−10を思い起こさせる。拙僧自信はこういったコストダウンに寛容なのだけれども、グリップに貼られていたと思われるラバーが殆ど剥がれてしまっているのは頂けない。
            ☆           ☆
 レンズ一体型のL字型ボディと言うのはオリンパスの初期のデジカメに正統に継承されており。デジカメのジェラ期にはC−2000シリーズやC−1400XLなど名機を生み出している。ブリッジカメラというジャンルはフィルムカメラにおいては廃れてしまったがデジカメにおいては一定の市場を今でも確保しているようである。ニコンD40がびっくりするような廉価で店頭に並んでいても、EVFを搭載した擬似一眼レフデジカメは様々な付加価値と共に店頭を賑わしている。一方、オリンパスの一眼レフデジカメは初期のL字型ボディのE−1やペンFを髣髴させたE−300系で独特なボディ形状のカメラを登場させたが、現在ではオーソドックスなスタイルに落ち着いているようである。もっとも、一眼レフとしては小型軽量を誇っているようで、それはかつてのOMシリーズの継承とも言えるのだろうけどフォーサーズの認知度のイマイチさもあって元気に欠けるように見える。一方、ブリッジカメラは電機メーカーで元気だ。勿論、ブリッジカメラに相当する機能は今の普通のコンパクトデジカメに搭載されているのだろうけど、やはり実用的なグリップ付きのカメラが欲しい。
 っと思ったら、最近、日経パソコンを見たらしっかりオリンパスのL字型ボディのデジカメは継承されており、中身も光学26倍ズームレンズ搭載、それも広角側26〜676mmと頼もしい。こういったデジカメならではの個性派モデルは魅力がある。浅田真央頼りというのも寂しい限りである。

P.S.
 拙僧の稚ブログを見ていただいているまさ殿から、なんと本カメラをあの水木しげる氏が本カメラを愛用しているとの情報を得た。何でもいたく気に入っており3台お持ちだそうだ。水木氏と言えば片腕のご老輩である。L−10の使い勝手の良さが分かる素晴らしいエピソードだ。簡単に本カメラを手放せなくなってしまった。

 では、撮影結果を見て頂きたい。

(了:2009/03/21)

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